日常生活では「すごい」があふれています
すごく綺麗 すごく暑い すごく面白い すごくおいしい すごくうれしい
すごいだらけです🐱
「すごい」があまりにも使いやすい為
大人も子供もすべての人が「すごい」におんぶにだっこ状態ですが
そうだからこそ、すごいを少し違った言い方ができる人は
良い意味で目立ちます
難しい言葉を知っていることをひけらかすように話す人がいますが
皆が知っている言葉を嫌味なく柔らかく表現ができる人の方が
語彙力は上です
今日は「すごい」を嫌味ない言葉で表現できる言葉を3つご紹介します
【すごい】 ―すごいだけじゃ伝わらないすごいをすごく伝えたい!3語―
『ひとしお』をつかって「すごい」を表現
<意味>
(きっかけがあって)余計に、いっそう。ひときわ。頻度が増す様
山頂で食べる昼食は、おいしさもひとしおだ
初孫なので喜びもひとしおでしょう
長くトレーニングを積んできたので、フルマラソンの走破は感動もひとしおです
1年かけたプロジェクトが成功に終わり、達成感もひとしお。
『ひとしお』は漢字では「一入」
「入(しお)」は元々、染物の用語で
染物を染料につける回数の事
ひとしおは、1度染料に付ける
という意味
染料につければつけるほど
色が濃くなっていく様が語源となっています
ひとしお、ひとしお
積み上げてきたことで目的とする色に染めあがっていく
そんな
「いっぽいっぽの積み上げ」
というニュアンスを含む言葉です
これを踏まえて先ほどの例文をもう一度見てみると
【例文】山頂で食べる昼食は、おいしさもひとしおだ
ひとしおの雰囲気を出して言い換えると…
一歩一歩登って行ってようやくたどり着いた山頂でたべる昼食は
おいしさがひとしおだ
語源を知ると言葉の選択も変わってきますね🐱
『心から』をつかって「すごい」を表現
<意味>
心の底から、心底から
【例文】
心から感激しました
お会いできて心からうれしく思います
心からお礼申し上げます
心から待ち遠しく思っています
「心から」と相手に言葉で伝えるとき、
もしジェスチャーを付けるとしたらどうしますか?
胸に手を当てて
「心から」を表現される方も多いのではないでしょうか
『心から』は
真心から、心の底からという意味が強く出る言葉ですが
柔らかく伝えられるというイメージをもつ便利な言葉です
もう少し改まった言い方なら『心より』が適切です
『小』をつかって「すごい」を表現
<意味>
(副詞的に)なかなか、なんとなく
良い意味の事柄につけると
「少しよい」「なかなかよい」「なんとなくよい」といった
微妙に良い感じを軟らかく伝えられます
あの人のデスクは小ぎれいだ
小ぢんまりとした隠れ家っぽいカフェが大好きです
彼はいつも清潔感を感じる服を小ざっぱり着こなしている
遠くで太鼓の音が小気味よく鳴っている
小気味よいしょりしょりした歯ごたえがおいしい梨
逆に
悪い意味の事柄に付ける『小』は
より一層その事柄を引き立てます
「汚い→小汚い」
「汚いなぁ」と言われるよりも
「小汚いなぁ」と言われた方が
真剣に「汚い」と言われた感じがして落ち込みます
「生意気→小生意気」
生意気よりもさらに憎らしい感じに
「バカ→小バカ」
「バカにされた」よりも
「小バカにされた」ほうが
より一層バカっぽく扱われている感じが強いです
Twitter:しりとり先生 @siritorifun (フォローお待ちしております)