流行語大賞を見ると
一年間何が話題になったのか
大体わかります
全てを知る必要はもちろんないですが
その単語について、一言は何か言えるようにしておくと
語彙力の底上げになります
本日はノミネート単語全30語 大賞とトップテンの情報を多めに、
これだけは知っておきたい内容をまとめています
【2022年流行語大賞ノミネート全単語】簡単解説 全30語
赤枠内出典「現代用語の基礎知識 選 2022 ユーキャン新語・流行語大賞」
【2022年】流行語大賞とトップテン
【2022年】流行語大賞 <村神様(むらかみさま)>
東京ヤクルトスワローズの村上宗隆が7月に史上初の5打席連続本塁打を達成し、日本記録を更新。10月のシーズン最終戦では56号本塁打を放ち、歴代単独2位を記録。22歳での50本到達は史上最年少を更新。チームの勝利への貢献度が高い打率に対してSNSで「村神様」とよばれるようになり、その後幅広くニュースでも使われるようになった。
流行語大賞に『村神様』がノミネートされた件については
「うれしいですけど、神様じゃないので」とコメント
流行語大賞の受賞式でも「僕は人間なので」と苦笑い
2022年 村上選手の受賞は20冠に達した(2022/12/1現在)
①首位打者(・318)
②本塁打王(56本塁打)
③打点(134打点)
④最高出塁率(・458)
⑤交流戦MVP(18試合で打率・351、6本塁打、13打点)
⑥オールスター第2戦敢闘選手賞(2打数2安打)
⑦6月度月間MVP(23試合で打率・410、14本塁打、35打点)
⑧7月度月間MVP(20試合で打率・318、8本塁打、17打点)
⑨8月度月間MVP(23試合で打率・440、12本塁打、25打点)
⑩コミッショナー特別賞(三冠王)
⑪コミッショナー特別賞(5打席連続本塁打)
⑫コミッショナー特別賞(日本選手最多56号)
⑬正力松太郎賞特別賞
⑭オープンハウス特別ホームラン賞(3億円の家)
⑮スーツオブザイヤー
⑯日本シリーズSMBCみんなの声援賞
⑰ベストナイン
⑱熊本県民栄誉賞
⑲MVP(満票での授賞)
⑳ユーキャン新語・流行語年間大賞(村神様)
【2022年】流行語年間トップテン <キーウ>
ロシアによるウクライナ侵攻は終わりがみえない。そんな中、ウクライナへの「連帯」も広まり、政府によるウクライナの地名をロシア語読みから「ウクライナ語読み」に変更することが発表され、発音、表記の変更が行われた。「キエフ」だった首都名が一夜にして「キーウ」と変更された瞬間に、私たちは立ち合った。
その他にも
チェルノブイリ→チョルノービリ
オデッサ→オデーサ
ドニエプル→ドニプロ
と変更されています
戦争前に撮られたキーウの美しい風景 5枚
【2022年】流行語年間トップテン <きつねダンス>
北海道日本ハムファイターズのファイターズガールによる応援ダンスが「きつねダンス」。原曲、元曲は、ノルウェーの兄弟ユニット、イルヴィスが歌う「The Fox(ザ・フォックス)」。親しみやすさや繰り返し聴きたくなる中毒性が話題になった。
ダンスの振り付けは元ファイターズガールで現在球団職員の尾暮沙織さん
【2022年】流行語年間トップテン <国葬儀>
国葬を定めた戦前の法律である国葬令は1947年12月末で失効、現在の日本に国葬の根拠は存在しない。戦前の国葬ではなく内閣府の行う国の儀式としての「国葬儀」とすることを閣議決定し、だたの儀式として法的にも弔意を強制するものではないとした。奇しくも、エリザベス女王崩御によりイギリスでは9月19日に「国葬」が、東京では同27日に元首相の国葬儀が行われた。
2022年9月19日
ロンドンのウェストミンスター寺院で行われたエリザベス女王の国葬(ロイター)
【2022年】流行語年間トップテン <宗教2世>
「特定の信仰、信念を持つ親、家族とその宗教的集団への帰属の下で、その教えの影響を受けて育った世代のこと」(宗教社会学者・塚田穂高)。2010年代後半から当事者の側からSNSを中心に使われるようになった呼称。元首相銃撃事件後に容疑者の背景からいっそう注目されることとなった。
【2022年】流行語年間トップテン <知らんけど>
文末に付けて、断定を避け、責任も回避する言い方。関西の人の口ぐせでもあり数年前から使われていたようだが、ここへきて関東でも目立つようになった。責任逃れというだけではなく、すべてをひっくり返すような面白さを若い世代が感じて話題になっているようだ。
元々関西では普通に使っていた言葉
面白さと謙虚さを兼ね備える万能ワード
ユニバいくんなら絶対12月やろ。知らんけど。
あんなことばっかりやってるから阪神優勝できんっかったんやろ。知らんけど。
あんたがよければそれでええんちゃうの?知らんけど。
【2022年】流行語年間トップテン <スマホショルダー>
男女の幅広い世代で流行した、肩からスマートフォンを斜め掛けできるアイテム。形状はスマホケースにストラップが付いたシンプルなものから、コインやカードを格納できるものまでさまざまある。「手ぶら女子」という言葉も登場、財布の小型化など外出時の荷物が少なくなる傾向が続いている。
【2022年】流行語年間トップテン <てまえどり>
食品ロス軽減の観点から、スーパーなどで商品棚の「手前」から商品を選んでもらえるようにする啓発運動のこと。ついつい消費期限の長い、棚の一番奧のほうから商品を取りたい衝動に駆られることも多いが、意識を変えて手前から選ぶようにしたい。
日本の食品ロスは年間約643万トン(食べれるのに破棄されているもの)で
日本人一人が毎日お茶碗一杯分(136g)捨てている事になります
「てまえどり」は農林水産省、消費者庁、環境省、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会が食品ロス削減に向けて取り組んでいます
てまえどりを推奨する啓発物は各省庁HPよりダウンロード可能
【2022年】流行語年間トップテン <Yakult1000>
ヤクルトが販売する乳酸菌シロタ株入りの宅配飲料ヤクルト1000(2021年4月より全国発売)と、その店頭向け商品であるY1000(同10月)が販売直後から品薄を引き起こすほどの人気商品になった。2021年末ごろから「睡眠の質がよくなった」などの口コミがみられ人気に拍車をかけた。他社製の乳酸菌飲料まで売れる現象もおこった。不安定でストレスフルな時代に、ストレス緩和、睡眠の質向上といった癒しを求めるものに目が向けられたようだ。
1本税別130円(宅配商品)、7本パック税別910円となかなかのお値段
【2022年】流行語年間トップテン <悪い円安>
2022年の日本経済をおそった物価上昇。賃金が上がらない中での物価上昇により国民生活が厳しく圧迫されている。円相場は1ドル=145円台まで下がり、1998年以来およそ24年ぶりの円安。円安基調はまだ続く可能性がある。世界的なインフレ、コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、急激な円安を背景に、食料品、日用品、電気、ガスなどあらゆる分野で値上げも相次いでいる。
円安は個人に対するデメリットが大きく、特に金融資産を持っていない場合
資産価値が目減りしてしまうリスクが大きいです
2022年10月20日、ドル円レートは1ドル150円台に乗せ
32年ぶりの安値を更新しました
【2022年】流行語大賞 選考委員特別賞
青春って、すごく密なので
夏の甲子園で、宮城県の仙台育英高校が東北勢として初優勝。須江航監督が優勝インタビューの際に発したこの言葉が多くの人の共感をよんだ。2022年に高校3年に進級した生徒たちは入学時からコロナ禍での高校生活を強いられた世代。その世代に向けた思いやりにあふれるエールだった。
須江航監督の優勝インタビュー
「青春って、すごく蜜なので」の部分
――今年の3年生は入学した時から、新型コロナウイルスの感染に翻弄されてきました。それを乗り越えての優勝。3年生にどんな言葉をかけたいですか。
入学どころか、たぶんおそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。青春って、すごく密なので。でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。活動してても、どこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で。でも本当にあきらめないでやってくれたこと、でもそれをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、全国の高校生のみんなが本当にやってくれて。
例えば、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、どんなときでも、あきらめないで暗い中でも走っていけたので。本当に、すべての高校生の努力のたまものが、ただただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います。
朝日新聞デジタル2022年08月22日掲載
【2022年】流行語大賞ノミネート語
インティマシー・コーディネーター
映画界やテレビ、芸能界の製作・撮影現場で、性的なシーンを撮影する際に監督など制作サイドと俳優の間で合意形成の調整を行う専門的職業。
インティマシー(intimacy)は「親密な」という意味
アメリカで生まれた職業で、2017年のケーブルテレビ放送局HBOのドラマ「DEUCE」で初めて採用した
その後#MeToo運動が拍車をかけ、アメリカのスタジオが次々と採用
日本で活躍するのはまだ少数
インボイス制度
2023年10月1日から消費税の計算、納税申告制度が変わる。適格請求書(インボイス)等保存方式のこと。事業者の税務担当者の事務負担が増えるだけでなく、個人事業主などが対応しなくてはならないことがわかりにくいとされている。
事業者、フリーランスや個人事業主に関わってくる話
大谷ルール
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は投打二刀流で活躍中。投手として打順に入った場合、降板した際にはどこかの守備につかなければ打席に立てないルールがあったが、2022年からメジャーリーグでルールが変更された。守備につかずとも指名打者(DH)として出場を続けられる。大谷の活躍を想定して作られた規則で俗称として「大谷ルール」と呼ばれる。
実際にこのルールを使用しているのは大谷選手しかいない
アメリカのオンライン辞書「DICTIONARY.COM」に「Ohtani rule」として記載がある
オーディオブック
音声化した書籍のことで、文学作品などをプロや俳優、器械が朗読したものが多い。インターネットやスマートフォンの普及以来、徐々に利用者が広がり始めた。通勤などの移動時間や家事をしながら、ちょっとした隙間時間に語学や時事問題、自己啓発などの音声コンテンツを楽しむ活動の「耳活」が話題。
『Audible』の会員数は2022年6月で250万人に登る。月額料金は1,500円。
OBN(オールド・ボーイズ・ネットワーク)
男性中心の組織が作り上げてきた企業文化や仕事の進め方、人間関係などを指す言葉。OBNが強固な組織では男性中心の非公式で閉鎖的な社交の場などで事実上公式な意思決定が行われてしまうため、結果的に女性が排除されがちになると指摘される。
OBNの例としては
派閥、飲み仲間、喫煙所仲間、経営者の団体、業界の勉強会など
社内外で見かけられるネットワークの事
「おやじネットワーク」、「おやじ村」と同義
オミクロン株
新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルスの変異株。2021年11月に南アフリカで見つかったのがオミクロン株で第6波となった。ウイルスがヒトの細胞に侵入するために必要な表面にあるスパイクたんぱく質の変異が約30カ所あり、感染力が高まったが従来の株に比べて肺で増えにくい傾向があり軽症で済むとされた。
コロナウィルスの変異株の名前の由来はギリシャ文字
デルタ(δ)、ラムダ(λ)、オミクロン(ο)など
ご存じの通り最初は、インド株、イギリス株など発見された国の名前で呼んでいましたが、差別や偏見につながる為、2021年の5月からWHOが意味のないギリシャ文字での表記に変更しました
ギリシャ文字は24文字しかなく、これ以上の株が発見された場合は
正座の名前が使われることがすでに決まっています
顔パンツ
コロナ対策でのマスク着用について政府による指針が提示されるも、定着はしていない。「マスクはもはや下着のような存在で、着用しないと恥ずかしい」という意見も登場、顔パンツと一部で呼ばれるようになり話題に。
マスクをつける事でメイクする手間が短くなって楽
という意見も根強くあります
ガチ中華
「街中華」の人気は高まるばかり。そんな中、池袋かいわいなどでガチな中国人向け中華料理店が人気になった。コロナ禍で旅行や遠出もできず外食の機会も減っていたこの数年だが、そろそろ外に出て本場の味を楽しみたいという人が増えてきたようだ。
対義語:町中華
こども家庭庁
「子ども施策の司令塔に」と内閣府の外局として2023年4月設置予定の新しい行政組織。その関連法案と子どもの権利を守る基本理念を定めたとする「こども基本法」も6月に成立した。ただし、教育分野を担当するのは文部科学省のままなので、縦割り解消、子ども政策の一元化などはできないのでは、という声もあがっている。
こども家庭庁は
●こどもの視点、子育て当事者の視点
●地方自治体との連携強化
●NPOをはじめとする市民社会との積極的な対話・連携・協働
を基本姿勢とするとのこと
SPY×FAMILY (スパイファミリー)
遠藤達哉の漫画(スパイファミリー)が2022年4月にアニメ化され国内外で人気となった。互いに素性を隠して疑似家族となったスパイの夫、殺し屋の妻、超能力者の娘(アーニャ)が織りなすコメディー風の物語。アーニャのセリフ「アーニャを知ると世界が平和に……?!」「がんばるます!」などが流行語になった。
#ちむどんどん反省会
NHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」の視聴者の間で、放送後に内容を話題にするツイートが大流行。「ちむ」は「肝」のことで「わくわくする」を意味するが、毎朝のドラマの展開に「ワクワクよりも、ドキドキして心配になる」という声が多かった。
連続テレビ小説『ちむどんどん』のストーリー構成の杜撰さを
面白おかしく批評するハッシュタグ
丁寧な説明
政権発足以来、何を聞かれても「丁寧な説明」「丁寧な対話」をとかわすすべが話題に。言葉を「丁寧に」するのではなく、心から納得できる「丁寧な」説明を求めている国民は多いはず。
「丁寧」は元々中国の戦争の時に使っていた打楽器が由来
叩く場所によって音が変わり、「攻撃」「守備」などを音で使い分けた
そこから転じて、物事を注意深く行う、細かい点まで注意が行き届く事の意味となった
ヌン活
ホテルなどでアフタヌーンティーを楽しむ活動のこと。コロナ禍で海外旅行などに行けず近場で楽しめるものが話題になったこともあり、多くのホテルなどがさまざまなプランを提供している。
BIGBOSS(ビックボス)
新庄剛志が2021年11月、北海道日本ハムファイターズの監督就任会見の際、自ら名乗った愛称であり2022年シーズンの登録名。
<BIGBOSS秘話>
バリ島に住んでいたときに、ハーレーダビッドソンを買いに行ったんですよ。玄関入ってすぐ2分後に『これちょうだい』って現金を出したら、アントンというスタッフが『BIGBOSSだ』って。2分で決める人間いないということで、BIGBOSS。そこで聞いて、響きいいなと思って、みんなに『俺BIGBOSSだから』って。それを会見で言っただけ
新庄剛志
2022年9月28日、札幌ドーム最終戦で「BIGBOSSのユニホームを脱ぐ」と発表しました
来年は「SHINJO」として気持ち新たに指揮をとるとのこと
メタバース
ネット上の3DCG空間でアバター(化身)による交流を実現するメタバースが再流行した。仮想現実技術の発達、リモート交流のニーズ、親和性が高い技術(電子情報に所有計、真正性、唯一性をもたせるNFT技術など)の登場などが背景にある。
メタ(meta:超)とユニバース(universe:宇宙)から作られた合成語
ヤー!パワー!
筋肉芸人なかやまきんに君のティックトックが若い世代で話題に。「ヤー!」「パワー!」の決めゼリフは、きんに君的にはなんにでも応用できる魔法のフレーズのようだ。
リスキリング
学び直し。新しいスキルを身に付けるための学び直し=リスキリングが注目されている。ITやDX(デシタルトランスフォーメーション)関連のリスキリングが特に話題で、企業の都合によるものになり得ることを留意すべきであり、自らの意思による学び直しがすすめられている。
リスキングが必要だと感じているのは30代が最も多く99.6%
40代は97.6% 50代88.9% 60代以上83.5%と
どの世代でも高い関心を持っている
参考:ビズリーチ
ルッキズム
身体的な美醜による偏見、差別、外見至上主義。容姿で異性や社会からのあしらわれ方に差が生じ、ときに機会の喪失となる。SNSなどでそれが助長されることが問題視されている。悪意なく発言することも本来は意識すべきこと。
Looks(見た目、容姿)+ ism(主義)を合わせた言葉
容姿の良い自分を高く評価したり、容姿が魅力的でない自分物を雑に扱うなど
外見に基づく軽視を意味することも
令和の怪物
千葉ロッテマリーンズの投手佐々木朗希のニックネーム。2019年、大船渡高校時代から全国的な注目を集めたが岩手県大会決勝では登板しなかったため大きな議論になった。28年ぶりに完全試合を達成。昭和の怪物・江川卓、平成の怪物・松坂大輔の次の時代の投手がうまれた。
高校時代から最速163 km/h(高校生の日本歴代最速)を記録している
Twitter:しりとり先生 @siritorifun (フォローお待ちしております)