小さい頃は何かを間違うと
周りの大人に注意されますが
年をとればとるほど誰からも注意されなくなります
特に言葉の間違いはそのままスルーされて
ほとんど注意されることはありません
その為、自分で勉強しなければ
ずっと同じ間違いを一生していく羽目になってしまいます
今日はメディアですら使用法を間違えている慣用句を
実例と一緒にまとめました
苦汁(くじゅう)をなめる
苦い汁を「なめる」ことによって苦い経験をする
いやな目に遭うという意味になる
【正】
立場を超えた責任ある仕事をさせられたり、組織の理不尽さに苦汁をなめる日々も体験した
信濃毎日新聞デジタル 2022/11/22
よくある間違いは「味わう」
【誤】
キャリア740試合目にして、初めて退場という苦汁を味わうことなった。
SOCCERKING 2022/11/1
袋小路(ふくろこうじ)に入る
「袋小路」は行き止まりになっている路地
「道」なので
「入り込んだり」「迷ったり」するもの
【正】
金融政策が袋小路に入るのを避けたいと思うなら、他の幹部らも後に続くかもしれない。
ロイター 2022/11/17
よくある間違いは「はまる」
「袋小路」は道なので
溝のように「はまる」という言い方はしない
【誤】
みずほが8000億円増資しても会長3人が退任しても、袋小路にはまり込んだ苦しい事情
ダイヤモンドオンライン 2022/1/8
目端(めはし)がきく
その場に応じて気配りができ
機転が利く事
【正】
さて東京電力は稲葉小僧のような目端(めはし)のきくテロリストがいなかったことに感謝すべきなのか。
毎日新聞 2021/3/18
よくある間違いは「目鼻がきく」
【誤】
どのようにAIを使えば市場を作れるか、いかに新しいビジネスモデルを発想できるのか、目鼻の利くリーダーを作らないと先進企業に勝てない
DZnet Japan 2019/9/13
目鼻を使う慣用句は
「目鼻をつける」
意味:おおよその見通しをつける
「目鼻がつく」
意味:おおよそが決まる
顔色をうかがう
「顔色」は顔の表面の色
転じて感情の現れた表情を意味する
相手の機嫌を探る
【正】
そう考えた際に気をつけないといけないことは、部下の顔色をうかがうのと部下を思うことを履き違えないということです。
東洋経済オンライン 2022/11/18
よくある間違いは「顔をうかがう」
【誤】
途中で正体を明かして反応を見る。目の前の「おじさん」がジャニーさんであるとわかって急に態度を変えるようではダメだ、と。地位や人の顔をうかがうことを嫌った。
朝日新聞 2019/7/9
眉をひそめる
「ひそめる」は眉のあたりにしわを寄せる事
眉をひそめることで
不快な表情を表す
【正】
中傷された側は「怪文書よりも政策で論争を」と憤慨。相手陣営も「こちらが出したと思われては迷惑」と眉をひそめる。
産経新聞 2022/12/8
よくある間違いは「眉をしかめる」
【誤】
渋谷の飲食店店員は彼らのマナーの悪さに眉をしかめる。
文春オンライン 2022/10/30
一縷(いちる)の望み
一縷は一本の糸の事
転じて「ごくわずか」の意味
【正】
倒産しなければ、株価が下がっても我慢して持ち続けていればいずれ復活して株価も戻るかもしれませんが、倒産してしまってはその一縷の望みもかないません。
会社四季報オンライン 2022/11/21
よくある間違いは「一抹の望み」
【誤】
だが、なんとか恥ずかしい思いをせずに済まないだろうかと、一抹の望みを賭けて近所の薬局へ向かった。
月刊SPA! 2020/8/21
一抹は
絵筆などの人は気の意味でこちらも「ほんのわずか」という意味で似ていますが
「一抹の不安」のように使用し
希望のような明るい事には使用されません
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