1日の休みなく朝はやってきます。
もうこれはあまりにも当たり前すぎる事なので
「朝」を言葉で表現してみてくださいと言われると
「朝って…朝ですよね…」と急に語彙力が残念になってしまいます
今日は何気ない日常(朝)に焦点を当てて
言葉をまとめました
何気ない朝の様子を表現する言葉 6選
仄々(ほのぼの)
弱い明るさが次第に増して感じられる様子
仄々と明けてゆく夜明の時刻に、たけだけしく鳴く鷄の聲は、隆吉にいろいろな 思ひ出をさそふのである。
「崩浪亭主人」林芙美子
夜がほのぼのと明け始める風情が味わえる。
サライ 2022/11/26
朝ぼらけ
夜がほのぼの明けて空がほのかに明るくなったころ
朝ぼらけ 有り明けの月と見るまでに 吉野の里に 降れる白雪
「古今集 冬」坂上是則
[訳] 夜がしらじらと明けるころ、まるで明け方の月の光かと思ってしまうほど、吉野の里に降り積もっている白雪は美しいなぁ
白白(白々・しらじら)
夜の明けていく様子
武蔵は先刻から、白々と、明けてくる曠野を見ていた。
「宮本武蔵 空の巻」吉川英治
街が白々として少しずつ眠りからさめるころ、酩酊した羽中田を後輩が抱きかかえて自宅の夫人に引き渡す。それもよくある光景だった。
文春オンライン 2022/10/12
眩い(まばゆい)
目を開けていられないほどに明るい事
また、光り輝くように美しい事
「目映い」とも書く
私は夢みた、眩いばかり雪降り積つた緑の夜を
接唇は海の上にゆらりゆらりと立昇り、(略「ランボオ詩集」中原中也
ドイツに対しては眩いばかりの輝きを放ち、コスタリカに対しては酷かった。
THE DIGEST 2022/12/30
澄む(すむ)
混じりけのないさま
空が秋らしく青空に澄む日には、海はその青よりやや温い深青に映った。白い雲がある時は海も白く光って見えた。
「城のある町にて」梶井基次郎
空気が澄む秋から冬にかけては星を観察しやすい季節とされ、4日夜には読谷村の残波岬で夜空に星が瞬いた。
沖縄タイムス 2022/10/6
燦燦(さんさん)
太陽などが明るく光り輝くさま
霧の底から海があらわれ、霧の上から朝の陽がさんさんと射る。
「鳴門秘帖 上方の巻」吉川英治
私が店で使っている野菜は、奄美の太陽をさんさんと浴びながら自然に育ったものが多い。
現代ビジネス 2022/11/29
何気ない朝の気持ちをあらわす言葉 5選
爽快(そうかい)
爽やかで気持ちがいい様子
人間も無事だ、牛も無事だ、よしといったような、爽快な気分で朝まで熟睡した。
「水害雑録」 伊藤左千夫
阪神間や播磨地方などからスノーボーダーやスキーヤーが訪れ、「シュゴオ」「ザザーッ」と爽快な音を立てながら、初滑りを楽しんだ。
神戸新聞 2022/12/10
壮快(そうかい)
気持ちが高まって気分がいい事
橋の上に来て左右を見わたすと、幅の広い水がだぶりだぶりと風にゆさぶられて居るのが、大きな壮快な感じがする。年が年中六畳の間に立て籠って居る病人にはこれ位の広さでも実際壮大な感じがする。
「車上の春光」正岡子規
こうすることでベッドを降りてもシャキッとして、今日も壮快なスタートを切ることができるでしょう。
DAIAMOND online 2022/12/3
清々しい(すがすがしい)
汚れや濁りがなく、さわやかで気持ちがいい事
心が洗われるようにさわやかだ
結婚をするといっぺんに厭になりそうな男だけれども、恋愛をしていると、 何かしげきされて清々しいのだと云うことだ。―― 十代の女の恋愛には、飛ぶ雲のような淡さがあり、二十代の女の恋愛には計算がともない、三十代の女には何 か惨酷なものがあるような気がする。
「恋愛の微醺」林芙美子
一方の吉田主将は、「泣きすぎてすこぶる体調が悪いんで」と話して笑いを誘ったあと、清々しい表情で…(略
東洋経済 2022/12/8
わくわく
これからの喜びや楽しみを期待して
心が落ち着かない様子
ブドリは胸がわくわくしました。山まで踊りあがっているように思いました。じっさい山は、その時はげしくゆれ出して、ブドリは床へ投げ出されていたのです。
「グスコーブドリの伝記」宮沢賢治
「クリスマスってすごくわくわくする。イルミネーションは絶対に見に行きたい」と目を輝かせる。
WEB ザ・テレビジョン 2022/12/10
胸を膨らます(むねをふくらます)
「胸が膨らむ」とも
希望や期待の気持ちで心が満たされる事
(偉大な生命になりたい)
単純な野望が、武蔵の若い胸を膨らませた。
(人間と生れたからには――)「宮本武蔵 水の巻」吉川英治
業務としての入山ではあるが、素晴らしい風景を見ることができそうな期待に胸が膨らむ。
YAMAKEIonline 2022/11/17
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