【季節ー冬】

【冬を自然から感じる】 ―一年で一番透き通った季節ー

 

本格的に寒くなり

冬を感じる日々が増えてきました

 

冬は気温が低く

空気の対流が少なく

 

 

空気中にあるちりや水蒸気も少ない為

空が澄んで見えますし

朝の空気もおいしく感じます

 

 

私の好きな富士山がある景色も

空気が澄んでいるので綺麗に見えます

 

 

冬は一年で一番澄んだ季節

今日は冬の始まりを探しに行ってきました

 

 

【冬を自然から感じる】 ―一年で一番透き通った季節ー

 

霜月(しもつき)

 

旧暦の11月で、だいたい現在の12月の事

 

 

霜が降りてくる時期であることからつけられた呼び名です

 

 

霜は0度以下に冷えた物体の表面に
空気中の水蒸気が凝結し

氷の結晶として堆積したもの

 

 

 

霜柱は地中の水分が地表に染み出して
柱状に凍結したものです

 

 

霜柱

  

 

霜柱は特に関東地方の赤土でみられます

 

 

今日はまさに関東の山ですので
霜柱が至る所で見られました

 

 

人気のない山に朝登る楽しみの一つは
大きくなった霜柱を踏んだ時の
さくりとした感触を楽しめるところです

 

 

長い冬の間は、ほとんど毎朝のように霜柱が立って、そこの地は凍っていました。寒い、寒い天気の日などは、朝から晩まで、その霜柱が解けずに、ちょうど六方石のように、また塩の結晶したように、美しく光っていることがありました。

 

「小さな草と太陽」小川未明

 

 

 


山眠る

 

 

春の山は「山笑う」
秋の山は「山粧う(やまよそおう)」

 

 

冬は「山眠る」と表現し
冬の季語です

 

 

静かに枯れて
動きのない様子をあらわします

 

 

 

 

冬の木を「冬木」や「寒木」と表現すると
寒々とした冬の気温まで伝わってきます 

 

 

葉っぱがないと風が吹いても葉が動く音がしなかったり
虫をほとんど見かけなかったりと

 

 

春・夏・秋と比べて
明らかに冬は静かです

 

 

寂しいととらえる人もいますが
私のようにシンとした冬山を好む人も多いです

 

 

浮く雲にもつこり山の眠りけり

 

中山宗淵

  

 

 

 

山の名前の不思議

 

 

日本で一番長い名前の山は

牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)
といって山梨県にあります

 

 

 

 

牛奥は山の麓(ふもと)の地名+
雁がお腹を擦りそうなほど高い山

 

 

という意味です

 

 

雁は日本では冬見られる為
「冬の雁」は冬の季語となっています

 

 

雁は海辺や池、湿地にいる鳥なので
山で見かけることはほとんどありません

 

 

ところで…

 

 

山の名前には
〇〇やま と呼ぶ山があれば
〇〇さん と呼ぶ山があります

 

例えば…

 

 

牛奥ノ雁ヶ腹摺山(やま)
富士山(さん)
高尾山(さん)
立山(たてやま)
金時山(やま)

 

などなど

 

この読み方には決まった山の特徴があります

 

 

日本には昔から

山を神聖なものとして信仰の対象とする

山岳信仰があります

 

 

しかしすべての山が信仰の対象となったわけではなく
信仰の対象になった山は(さん)

 

 

そうでない山は(やま)と呼ぶようになったという説があります

 

 

例外もあって、浅間山は「あさまやま」と呼びますが、
古くから山岳信仰の対象でしたし

 

 

立山(たてやま)も日本三霊山の一つです

 

 

このように古くから「やま」と呼ばれていたものに関しては
信仰の対象であってもそのまま「やま」と呼ぶようです

 

 

 

笠雲(かさくも)

 

 

富士にかかる雲は非常に顕著な動きをするため
古来より天気を予想するのにつかわれてきました

 

 

今日の富士山の雲はこちらです

 

 

 

 

これは富士山に発生する雲の代表的な
「笠雲」です

 

 

笠雲の形によっても色々な呼び方がありますが

この雲は尾を引いているように長いので
「おびき雲」と呼びます

 

 

「富士山が笠をかぶれば近いうちに雨」
「ひとつ笠は雨、二重笠は風雨」

 

 

ふもとには雲に関係することわざも多く残されています

実際はどうかというと

 

 

笠雲がかかった後24時間後までに雨となる確率

春  約70%
夏  約75%
秋  約70%
冬  約70%

統計からみてもかなり信頼性が高いと言えます

 

 

天気とは逆に

笠雲はその形から
末広がりということで縁起が良いとされています

 

 

苔むす

  

人のいない山を歩いてゐると

苔がむした岩をみることがあります

 

 

 

 

ことわざに「転石苔(こけ)むさず/苔を生ぜず」というのがありますが

 

これは” A rolling stone gathers no moss.”

(転がる石は苔を集めない。 moss=苔)

という古いイギリスの諺に由来します

 

 

イギリスでは「職業や住まいを転々とする人は成功できない」

 

という意味でしたが

 

 

アメリカでは「活動的にいつも動き回っている人は能力をさび付かせない」

 

 

と文化の違いによって全然意味が違っています

 

 

日本ではアメリカと同じ意味で使用されています

 

 

【同義のことわざ】

 

使っているくわは光る

 

 

流水腐らずすう蝕まず(こすうむしばまず)

 

常に流れる水は、よどんで腐ることがなく、
常にあけたてに使う開き戸の軸は虫に食われることがない

 

 

しりとり先生
しりとり先生
冬の景色はきれいですので今から楽しみです🐱

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