時間の経過とともに
言葉は変化していきます
以前は問題なく使用していた言葉が
いつの間にか「あまり好まれなくなってきている言葉」
であったりするので
いつでもアンテナを張っておいて
言葉の変化に敏感でないと
思わぬところで他人の信頼を失ってしまう可能性があります
今日は時代とともに使用されなくなり
言い換えた方が無難な日本語をまとめました
【言い換えた方が無難な日本語】 ―昔の言い方が徐々に時代に合わなくなってきた日本語まとめ―
言い換えた方が無難な日本語① 「老人」
言い換え
老人→高齢者
かつては「老人福祉法」「老人保健法」など官公庁も使用していた言葉でしたが
今は役所、マスコミ共に「高齢者」を使用する事がほとんど。
ただ、「介護老人保健施設」など
施設名で「老人」という言葉を聞くことがよくあります
★同記事内に「高齢者」「老人」が混在する例
100歳代の女性は、高齢者施設の入所者。10日に陽性が判明し、19日に死亡した。(略)
また、同市南区の特別養護老人ホームと緑区の有料老人ホームで新たなクラスター(感染者集団)が確認された。
神奈川新聞 2022/11/22
言い換えた方が無難な日本語② 「伝染病」
言い換え
伝染病→感染症
「伝染病予防法」という法律がありましたが
1999年に廃止され「感染症法」に引き継がれました
その時期から「伝染病」という言葉は
「感染症」に言い換えられるのが一般的になりました
日本のレースに参戦する外国馬は、伝染病を防止するためルール上、一定期間の輸入検疫を受ける必要がある。
スポーツ報知 2022/11/22
「家畜伝染病予防法」という法律があり、
そのような文脈では伝染病を使用します
言い換えた方が無難な日本語③ 「囚人」
言い換え
囚人→受刑者
刑務所関係の言葉は蔑称と感じる人が増えたため
言い換えが進んできているので注意が必要です
監獄や牢屋→刑務所
というのが一般的です
言い換えた方が無難な日本語④ 「旗日」
言い換え
旗日→祝日
かつては国が定めた祝日に門や玄関に国旗を掲げる家が多くありました
今ではそのような家庭は少なくなり
「旗日」という言葉の風景は激減しました
逆に祝日を「旗日」と表現されるのは
由緒正しいおうちといった印象があります
ちなみにヤフーニュースで
「祝日」を検索すると約3000件ヒットしますが
「旗日」を検索すると0件でした
それくらい使われる頻度がなくなってしまった単語です
言い換えた方が無難な日本語⑤ 「帰化」
言い換え
帰化→国籍を取得する
帰化は元々、「王の徳につき従って支配下にはいること(帰服する)」という意味でした
後に他国の国籍を取得するという意味で使われるようになっても
帰服するという意味合いが残っていました
現在のマスコミは国籍を取得すると表しています
また
帰化人→渡来人
と言い換えられています
米国人を父に持つ玉城知事に対して「日本人もどき」などの差別発言や、「帰化人」などのデマも飛んだ。
沖縄タイムス 2022/9/15
言い換えた方が無難な日本語⑥ 「登校拒否」
言い換え
登校拒否→不登校
いじめなどが原因で本人の意思で登校を拒んでいるわけではないケースが多い為、
登校拒否ではなく不登校と言い換えられています
暴力行為(「校内暴力」)、いじめ、不登校(「登校拒否」)という課題に対して、当初は教員による生徒指導の機能を高めるという対応が行われました。
月刊教員養成セミナー 2022/9/23
言い換えた方が無難な日本語⑦ 「足切り」
言い換え
足切り→2段階選抜・予備選抜
足切りは選抜試験などで、ある点数・数字以下は切り捨てる事をいいます
この「足切り」という言葉は語感が強いという事になり
NHKなどでは言い換えが進みました
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