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【戦国武将の辞世の句】 ―はかなさが痛いほどささる珠玉の言葉―

 

戦国時代武士の平均寿命は42歳くらいと言われています

 

  

現在の日本の男性の平均寿命は約81.5歳 女性は87.6歳

 

 

現在の寿命から比べると

半分ほどの時間しかない中で

明日の命もわからない時代を駆け抜けた武将たち

 

 

人生は儚いと言いますが

そのはかなさを痛いほど教えてくれるのが

先人たちの辞世の句です

 

 

これを読むと

残りの人生の時間を考えさせられます

 

 

 

【戦国武将の辞世の句】 ―はかなさが痛いほどささる珠玉の言葉―

 

武田信玄 辞世の句

 

 

大低 還他肌骨好 (たいていは地に任せて肌骨好し)

 
不塗紅粉 自風流 (紅粉を塗らず自ら風流)

 

 

【意味】

 

おおよそ此の世を生きるには、世の中の流れに身を任せるべきなのだ。

 
見せ掛けで生きてはいけない。

 
自分を飾らず生きることがすばらしいのだ。

 

 

 

 

 

武田信玄

享年53歳 1573年没

 

 

 

 

 

上杉謙信 辞世の句

 

 

 

極楽も地獄も先は有明の月の心に懸かる雲なし

 

 

 

【意味】

私は極楽、地獄に行くのかはわからないが、どちらに行くことになっても今の私の心境は、雲のかかっていない明月のように一片の曇りもなく、晴れやかである。

 

 

 

四十九年 一睡の夢

 
一期の栄華 一杯の酒。

 

 

【意味】

四十九年の一生は、一眠りの夢のようにはかないものである
一生の華やかな繁栄も、一夜の酒での酔いの中の幻のようなものである。

  

 

 

 

上杉謙信

享年48歳 1578年没

 

 

 

織田信長 辞世の句

 

 

 

 

人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢まぼろしの如くなり

 

 

ひとたび生をうけ滅せぬ者の あるべきか

 

 

 

 

【意味】

人の世の50年間は天界の時間と比すれば夢幻のように儚いものだ

 

 

※死に際して自ら口にしながら舞を舞った能「敦盛」の一節

  

 

 

 

 

織田信長

享年47歳 1582年没

 

 

 

豊臣秀吉 辞世の句

 

 

 

露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは夢のまた夢

 

 

 

【意味】

露のようにこの世に生まれ落ち、そして露のようにはかなく消えていってしまった。

大阪城で過ごした栄華の日々は、夢の中の夢のようにはかないものだった。

  

 

 

 

豊臣秀吉 

享年61歳 1598年没

 

 

 

徳川家康 辞世の句

 

 

 

先に行く あとに残るも 同じこと 連れて行けぬを わかれぞと思う

 

 
 

【意味】

私は先に行くけれど、後に残る者も結局同じ所に行くのだ。お前たちを死の道連れとはしない。ここでお別れだ。

 

  

 

徳川 家康

享年73歳 1616年没

 

 

 

伊達正宗 辞世の句

 

 

曇りなき 心の月を さき立てて 浮世の闇を 照らしてぞ行く

 

 

 

何も見えない真っ暗闇の中で、月の光を頼りに道を進むように、
戦国の先の見えない時代の趨勢を自分が信じた道を頼りにただひたすら歩いてきた一生であったな

 

  

 

 

 

伊達 正宗 

享年68歳 1636年没

 

 

 

 

  

 

しりとり先生
しりとり先生
明日はどうなるかわからない戦国を生き抜いた武将だからこそ、人生の最後にはかなさを強く感じるのでしょうか。深いですね🐱

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