地面が熱せられて、空気(水蒸気)が立ち昇るために
透き通った炎のようにゆらゆら立ち上るゆらめき
「糸遊(いとゆう)」ともいう
よく晴れて風がない日にアスファルトや屋根の上で見かける
春の季語とされるが、気象条件から夏に多く見られる
陽炎と蜻蛉(カゲロウ)の語源と意味
カゲロウはトンボに似て小さく弱々しい昆虫
2年ほど幼虫の期間を水中で過ごした後成虫になり
水中から飛びたって数時間から数日程度の命を全うする
命が短い、はかないものの例えとして使用する
この「かげらふ」は蜻蛉の意であるが、昔は陽炎を「かぎろひ」といった。その「かぎろひ」のはかなさにたとえて蜻蛉の「かげろふ」の名もできたものらしいから、語源的にも「かげろふ」は「ろ」であって「ら」ではないことがハッキリし いるようだ。
「明日は天気になれ」 坂口安吾
カゲロウは陽炎のように不確かで、はかないことから名付けられたと言われている
春の季語【天文系】まとめ
言葉 | よみかた |
淡雪 | あわゆき |
朧 | おぼろ |
朧月 | おぼろづき |
陽炎 | かげろう |
霞 | かすみ |
風光る | かぜひかる |
鐘霞む | かねかすむ |
東風 | こち |
佐保姫 | さおひめ/さほひめ |
春陰 | しゅんいん |
春光 | しゅんこう |
春塵 | しゅんじん |
春霖 | しゅんりん |
霾 | つちふる |
斑雪 | はだれ |
春北風 | はるきた |
春雨 | はるさめ |
春時雨 | はるしぐれ |
春の雨 | はるのあめ |
春の霰 | はるのあられ |
春の風 | はるのかぜ |
春の雲 | はるのくも |
春の空 | はるのそら |
春の月 | はるのつき |
春日 | はるひ |
春の雹 | はるのひょう |
春の星 | はるのほし |
春の霙 | はるのみぞれ |
春の闇 | はるのやみ |
春の夕焼 | はるのゆうやけ |
春北斗 | はるほくと |
春の雪 | はるのゆき |
春の雷 | はるのかみなり |
春疾風 | はるはやて |
春三日月 | はるみかづき |
ようず | ようず |
しりとり先生
どーでもいい風景も陽炎が入ると途端にエモくなる不思議。