【大和言葉】

【日常使いの大和言葉】 ーやわらかな音の響きが美しい大和言葉を使いこなすー

 

万葉集では日本の事を

言霊の幸ふ国(ことだまのさきわうくに)と表現されています

 

 

言葉に宿る言霊が、幸福をもたらしてくれる国

 

 

という意味です

 

 

古来より日本人は言葉を大切に考えてきたことが

分かりやすく表現されています

 

 

大和言葉は

訓読みのやわらかな響きが奥ゆかしく

響きも心地よいものが多いので是非活用して日常生活で使用していきたいところです

 

 

今日は日常生活でも使いやすい大和言葉を4つご紹介いたします

 

やわらかな音の響きが美しい大和言葉を使いこなす 日常使いの大和言葉4選

 

顔がほころぶ

 

 

ほころぶ=綻ぶ=縫い目がほどける、花のつぼみが少し開く

 

 

顔がほころぶは

ただ笑うというのではなく

  

 

緊張した硬い表情がゆるんで笑顔になる

 

という意味

 

 

例文

人混みの中、ようやく彼を見つけて思わず顔がほころんだ

 

合格発表日、掲示板に自分の番号を見つけた瞬間顔がほころんだ

 

実家に帰ると愛猫がかつての場所で変わらず寝息を立てている様子をみて顔がほころんだ

 

 

手ぐすねを引く

 

 

くすね=「薬練(くすね)」

 

 

弓の弦(つる)に塗る滑り止め(松やに)の事

 

 

弓を射る前は滑り止めを塗って用意する事から

 

 

あらかじめ準備して待つ

こと

 

例文

獲物が罠にかかるのを手ぐすねを引いて待つ

 

見つからないように裏口から出ると、雑誌の記者が手ぐすねを引いて待っていた

 

’’♬~ド・ド・ドリフの大爆笑  ゲストも楽しい人ばかり
手ぐすね引いて待ってます  これを見なけりゃ損をする

8時だよ全員集合オープニングより

  

 

弓道の手元 弦に松やにを塗る

  

おくびにも出さない

 

  

おくび=ゲップ

 

 

どんな事があっても口に出さない

 

もしくは

 

それらしいそぶりも見せない

という意味

 

おくびにも見せないともいう

 

 

例文

彼女は自分の苦労などおくびにも出さない

 

彼は体調が悪かったが、おくびにも出さず大役を成し遂げた

 

そんな気持ちをおくびにも出さず、一心不乱に歩き続けた

 

つらかった事をおくびにも出さず語ってたらかっこよい話だったね

 

居住まいを正す

 

 

居住まい=座っている姿勢

 

 

座りなおしてきちんとした姿勢ですわる

または

 

気持ちを切り替えて新たに物事に当たる

という意味

 

ただ座るというのではなく
「まじめ」に座るというニュアンスが強い

 

例文

彼は咳ばらいをしたかと思うと居住まいを正し、何やらかしこまって話始めた

 

担任の怒気を含んだ一言で、生徒は一斉に居住まいを正した

 

戦争の苦労を聞いて居住まいを正す

 

しりとり先生
しりとり先生
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