擬音語(擬声語)、擬態語をまとめたものをオノマトペといいます
オノマトペは2000年代から出てきた比較的新しい呼び方です
擬音語=ものの音、声などをあらわしたもの
例:にゃーにゃ―(猫の鳴き声) コケコッコー(ニワトリの鳴き声)
擬態語=音のない仕草や動作を音で表したもの
例:トントン(肩たたきの時) たらっ(汗が流れる時)
オノマトペはニュアンスを的確に伝える事に優れています
例:どうしてよいかわからず落ち着きを失っていると…
=おろおろしていると…
「おろおろ」というオノマトペ一つで置き換えることができます
今日はオノマトペ初級編として
語感や意味が可愛いオノマトペをまとめました
オノマトペ初級編 かわいいオノマトペ5選
ぽやぽや
①肥えて血色の良いさま
向ひ側の腰掛の下に浮いてゐる彼女のぽやぽやした桃色のフエルト草履をつっかけた足を見た
「芽の出ぬ男」十一谷義三郎
②草や髪の毛がやわらかく生えているさま
空き地のままの区画には丈の高い雑草がぽやぽやと生えている
「ふるさとの人物に見る20世紀・熊本日日新聞」
ころころ
高い声で笑い転げるさま
またそのように快活なさま
すると勝気なわたくしは可笑しそうに、ころころと笑わずにはにられなかった
「婉という女」大原富枝
おっとり
人柄や態度などが、間延びしていると思えるほど悠然としたさま
のんびりして 穏やかな様子
起居振舞いから言葉から、こころばせまでが<略>おっとりとした中に情深いやうなところがありました
「正直者」国木田独歩
ぱっぱらぱー
楽天的で深い考えのないさま
またはそのような人
遊び人ぱっぱらぱーの性格を、しっかり、うけついでいる
「山田ババアに花束を」花井愛子
ほこっ
あたたかくて、心が救われるさま
人生の崖っぷちを乗り越えて誕生した強さが、聞き手を元気にする曲。心の底がほこっとするな
「見て聴いて」朝日新聞
オノマトペ追記
日本語は他言語に比べて圧倒的にオノマトペが多いのが特徴です
一言で色々なニュアンスを含むオノマトペは
日本語を学ぶ外国人にとっては非常に理解しにくい言葉
そういうところも日本語が難しいといわれる要因の一つです
オノマトペはまだまだ沢山あるので
機会を見つけて紹介していく予定です
Twitter:しりとり先生 @siritorifun (フォローお待ちしております)